ワンショットで360°の全天球イメージを撮影できるカメラ
「RICOH THETA Z1」を新発売
~約2300万画素相当の高品質な360°の静止画撮影を実現~
株式会社リコー(社長執行役員:山下良則)、リコーイメージング株式会社(代表取締役社長:高橋忍)は、ワンショットで360°の静止画や動画を撮影できる360°カメラ「RICOH THETA (リコー・シータ)」シリーズの最上位機種として、約2300万画素相当(6720×3360ピクセル)の高品質な360°の静止画を撮影できる新製品「RICOH THETA Z1」を3月下旬に発売いたします。
「RICOH THETA」は、2013年に世界初注1の全天球カメラとして発売以来、これまでの映像表現の常識を超える新たな可能性を秘めたツールとして、さまざまな映像分野で利用されてまいりました。VR(バーチャル・リアリティ)市場の急成長や360°の映像に対応したSNSの拡大、ビジネス市場における360°の映像に対するニーズの増加などを受け、RICOH THETAに代表される360°カメラや関連する技術に対する需要は、今後ますます拡大するものと想定しています。
新製品の「RICOH THETA Z1」は、リコーが高機能カメラの開発で培ってきた光学技術や画像処理技術を駆使し、高画質・高品質を追求した同シリーズのフラッグシップモデルです。コンパクトなボディに1.0型の裏面照射型CMOSイメージセンサーを搭載し、360°の高品質な静止画を撮影することができます。新たに絞り優先など多彩な撮影モードに対応し、屋外や暗所など撮影シーンを選ばずに高品質な映像を得ることができます。また、動画撮影時には回転3軸補正による強力な手ぶれ補正機能により、4K(3840×1920ピクセル)、30fps(フレーム/秒)相当の滑らかで臨場感あふれる360°の動画撮影を実現します。
本体に0.93型有機EL情報パネルとFn(ファンクション)ボタンを搭載したことで、撮影残り枚数や露出設定などの各種情報が一目で確認できるようになり、カメラ単体での操作性が大きく向上しました。JPEGに加えて、新たにRAW(Adobe® DNG形式)での保存に対応し、一般的なデジタル一眼レフカメラなどと同様に、本格的な画像編集をお楽しみいただけます。また、Android™ベースのシステムを採用し、アップデートによる基本性能の向上だけではなく、プラグインの追加インストールによる多様な機能拡張を実現します。作品志向が強い写真愛好家やパノラマフォトグラファーなどの高い要求に応えるとともに、ビジネスシーンにおけるプロフェッショナル用途にも最適です。
なお、2019年2月28日よりパシフィコ横浜で開催されるカメラと映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)2019」のリコーイメージングブースにて、本製品の先行展示を行います。
注1:コンシューマー製品において、水平方向や半天球だけでなく、撮影者を取り巻く空間全てをワンショットでキャプチャーできる点において(2013年10月時点。当社調べ)
製品名 | 本体色 | 価 格 | 発売日 |
---|---|---|---|
RICOH THETA Z1 | ブラック | オープン価格 | 2019年3月下旬 |
付属品:USBケーブル、専用ケース
新製品RICOH THETA Z1の主な特長
1.大型センサーと新型レンズユニットによる高画質・高品質な360°の静止画撮影
- ・コンシューマー向け360°カメラとして最大級となる1.0型裏面照射型CMOSイメージセンサーを搭載しています。有効画素数約2000万画素のユニットを2基搭載し、静止画の出力画素で約2300万画素に相当する高精細な360°の静止画が得られます。また、最高ISO6400の高感度撮影に対応し、夜間や薄暗い室内での撮影に強みを発揮します。レンズユニットにはリコー独自の3回屈曲構造技術を採用し、イメージセンサーを大型化しながらも厚さ24mm注2の薄型ボディを実現しています。
- ・新たに多段階の絞り機構を搭載し、F値をF2.1、F3.5、F5.6の3段階から選択可能になりました。光を多く取り込める場所では、絞り込むことで周辺部の解像感が向上します。さらに、新設計のレンズユニットにより、画像に影響を与えるゴースト、フレア、パープルフリンジを効果的に抑制しています。
注2:レンズ部を除く
2.新画像処理アルゴリズムとシーンに合わせた撮影モード
- ・画像処理のアルゴリズムを一新し、低感度から高感度まで低ノイズで解像感の高い画像が得られるようになりました。また、通常撮影において自動判定でDR(ダイナミックレンジ)補正を行い、屋外で明暗差がある場所でも白とびを効果的に抑えます。また、「HDR合成機能」をはじめ、星の光跡の記録などに使える「インターバル合成機能」、最大19個の設定で連続撮影する「マルチブラケット撮影」など、多彩な撮影モードを搭載しています。
3.最新の手ぶれ補正技術を採用した高画質(4K相当)な360°の動画撮影
- ・動画撮影時には新たに回転3軸補正を加え、高い手ぶれ補正性能を発揮します。4Kサイズに相当する3840×1920ピクセルで30fps(フレーム/秒)の、高精細で滑らかな360°動画撮影が可能です。また、露出設定にAv(絞り優先自動露出)、Tv(シャッター優先自動露出)、ISO(ISO感度優先自動露出)、M(マニュアル)を追加し、よりきめ細かな設定での動画撮影が可能になりました。
- ・カメラ本体に360°の空間音声記録に対応した4chマイクを内蔵し、水平方向だけでなく上下方向も含めた全方位の音声を記録することで、撮影環境のままの音と映像を再現することが可能です。臨場感にあふれたVR動画コンテンツの作成や、大型モニターでの動画鑑賞を、よりリアルにお楽みいただけます。
4.わかりやすい本体UI(ユーザーインターフェース)
- ・本体下部に撮影情報を表示する0.93型の有機EL(OLED)パネルを搭載しました。カメラ単体でも電池残量、撮影モード、撮影残り枚数、F値やISO感度値などの撮影情報が一目で確認できるようになりました。
- ・新たに搭載したFn(ファンクション)ボタンは、有機ELパネル表示の切り替えや、「通常撮影」と「セルフタイマー撮影」の切り替え、3種のプラグインの切り替え、消灯・消音モードへの切り替えなどに使用できます。
- ・スマートフォンから設定した撮影条件を「マイセッティング」としてカメラ本体に保存できます(静止画と動画それぞれ1つ)。
5.RAWファイル形式に対応し、編集の楽しみが向上
- ・従来のJPEG形式に加えて、RAW(Adobe® DNG形式)+JPEG形式での保存が可能になりました。Adobe® Photoshop® Lightroom® Classic CC用プラグインとして、スティッチングができるアプリ「RICOH THETA Stitcher」を無償提供します。RAWで記録したファイルを現像した後、プラグインで繋ぎ目のわからない全天球画像を生成できます。天頂補正、方位補正、スティッチング時の距離指定の詳細を自由に変更することができます。一般的な一眼レフカメラのように、本格的に色味や画質の編集をお楽しみいただけます。
6.多彩な共有方法
- ・撮影した360°の全天球イメージは、FacebookやLINEに直接投稿したり、専用ウェブサイトtheta360.comにアップして、Twitter、Instagram、TumblrなどのSNSで共有することができます。また、 YouTube™の360°チャンネルや、Google マップ™にも全天球イメージを投稿することが可能です。
- ・360°映像の「リモート再生機能」をプラグインとして搭載しています。対応するワイヤレスディスプレイアダプターなどの汎用受信機器注3を利用して、カメラ内に記録した360°の静止画、動画データを転送、ミラーリング再生することで、大型ディスプレイやプロジェクターなどに360°の迫力あるイメージを投影し、カメラ本体で操作して楽しむことが可能です。
注3:動作確認済みの機器については、当社Webサイトでご確認ください。
7.堅牢で高級感のあるデザイン
- ・ボディ素材には軽量かつ堅牢性の高いマグネシウム合金を採用しています。過酷な使用に耐え得る剛性を確保するとともに、表面にシボ塗装を施し、最上位機種にふさわしい高級感のある質感となっています。
- ・より過酷な環境下での使用を想定して金属製の三脚ネジ穴を採用しました。また、外部接続用のコネクタは次世代規格USB 3.0(Type-C)を採用し、さらに快適な転送速度を実現。形状が上下対称なので、どちらの向きでも挿し込むことができます。
8.アップデートやプラグインによる優れた拡張性
- ・RICOH THETA Vに続いて、本体には「Qualcomm® Snapdragon™」とAndroidベースのオペレーティングシステムを採用。ファームウェアアップデートによる継続的な機能拡張・性能向上が可能です。
- ・各種プラグインを導入することで、さまざまな拡張機能をご利用いただけます。リコーの純正プラグインのほか、「RICOH THETA プラグイン パートナープログラム」を通じて一般の開発者がリリースしたプラグインを追加して利用できる環境も構築しています。
9.その他
- ①最速1/25000秒の高速シャッタースピードでの撮影が可能
- ②静止画(JPEG形式)で約2400枚の撮影ができる約19GBの大容量メモリーを内蔵
- ③THETA+アプリで静止画の編集やプリント用のデータ書き出しが可能
- ④Bluetooth ®&無線LANのデュアル通信
- ⑤スマートフォン用基本アプリから簡単に無線接続をすることが可能(近日リリース予定)
- ⑥新プラグイン「Time-shift Shooting(レンズ別時間差撮影)」により、撮影者が映り込みを避けることが可能(3月リリース予定)
【別売専用アクセサリー】
「レンズキャップ TL-2」
・レンズ部を保護するコンパクトな専用キャップです。
内装素材の工夫と専用の設計により、挿抜時にレンズに傷がつきにくく、本体底面部にも装着が可能なため、平らなテーブルの上にRICOH THETAを置いた時に安定して撮影できます。
また、「RICOH THETA V」「RICOH THETA SC」用の「レンズキャップ TL-1」も発売いたします。
価格:オープン価格
発売日:2019年3月下旬(RICOH THETA Z1と同時発売)
対応機種:RICOH THETA Z1
本体色:ブラック
「レンズキャップ TL-1」
価格:オープン価格
発売日:2019年3月8日
対応機種:RICOH THETA V、RICOH THETA SC
本体色:グレー
「セミハードケース TS-2」
・カメラ本体を保護する専用セミハードケースです。外装に合皮素材を、内装生地にはマイクロファイバーを採用し、保護機能とともに高い質感を実現しています。
・ケース下部には切り欠きがあり、ストラップ用アタッチメントAT-1やエクステンションアダプターTE-1などを装着した状態でも収納することが可能です。
価格:オープン価格
発売日:2019年3月下旬(RICOH THETA Z1と同時発売)
対応機種:RICOH THETA Z1
本体色:ブラック
※「3Dマイクロフォン TA-1」「水中ハウジングケースTW-1」は非対応です。
RICOH THETA Z1の主な仕様
撮影距離 | 約40cm~∞(レンズ先端より) |
---|---|
撮影モード | 静止画・動画:オート、絞り優先、シャッター優先、ISO優先、マニュアル※1、ライブストリーミング:オート |
露出補正 | 静止画・動画:-2.0~+2.0EV 1/3EVステップ※1 |
ISO感度(標準出力感度) | 静止画・動画:オート(ISO80~6400、上限設定可能)、マニュアル(ISO80~6400)※1 ライブストリーミング:オート(ISO80~6400) |
ホワイトバランスモード | 静止画・動画:オート、屋外、日陰、曇天、白熱灯1、白熱灯2、昼光色蛍光灯、昼白色蛍光灯、白色蛍光灯、電球色蛍光灯、色温度(2500K~10000K)※1 ライブストリーミング:オート |
シャッタースピード | 静止画:(オート)1/25000秒~1/8秒 (シャッター優先AEモード)1/25000秒~1/8秒※1 (マニュアルモード)1/25000秒~60秒※1 動画:(オート)1/25000秒~1/30秒 (シャッター優先AE・マニュアルモード)1/25000秒~1/30 秒※1 ライブストリーミング:1/25000秒~1/30秒 |
記録媒体 | 内蔵メモリー:約19GB |
記録可能枚数、時間※2 | 静止画:RAW+ 約350枚※2、JPEG 約2400枚※2 動画(1回の記録時間):最大5分/25分※3、 動画(合計記録時間):(4K)約40分、(2K)約130分※2 |
情報表示パネル※4 | 0.93型有機EL(OLED)パネル 128×36ドット、明るさ自動調整 |
電源 | リチウムイオンバッテリー(内蔵)※5 |
電池寿命 | 静止画:約300枚※6、動画:約60分※6 |
画像ファイル形式 | 静止画:RAW(Adobe DNG version 1.2.0.0)、JPEG(Exif Ver2.3) 動画:MP4(映像:MPEG-4 AVC/H.264、音声:AAC-LC(モノラル) + Linear PCM(4ch空間音声)) ライブストリーミング:映像:H.264、音声:Linear PCM(4ch) |
外部インターフェース | USB Type-C:USB3.0 |
リモートレリーズ | CA-3に対応 |
外形・寸法 | 48mm(幅)×132.5mm(高さ)×29.7mm(24mm※7×奥行き) |
質量 | 約182g |
レンズ構成、F値 | 10群14枚、F2.1、3.5、5.6 |
撮像素子、サイズ | 1.0型(×2) |
有効画素数 | 約2000万画素(×2)、※出力画素 約2300万画素 |
静止画解像度 | RAW:7296×3648ピクセル JPEG:6720×3360ピクセル |
動画解像度/フレームレート/ ビットレート |
4K,H.264:3840×1920/29.97fps/56Mbps, 2K,H.264:1920×960/29.97fps/16Mbps |
※1 マニュアル設定にはスマートフォンが必要です。
※2 枚数および時間はあくまでも目安です。撮影状況により異なります。
※3 内部温度上昇時は自動終了します。
※4 各種設定などの情報を表示するパネルです。撮影した画像は表示できません。
※5 付属のUSBケーブルでパソコンに接続して、充電してください。
※6 撮影可能枚数は当社測定方法による目安であり、使用条件により変わります。
※7 レンズ部を除く。
・Adobe, Photoshop および Lightroomは、Adobe Systems Incorporated(アドビ システム社)の米国ならびに他の国における商標または登録商標です。
・iOSは、米国およびその他の国における商標またはシスコの登録商標であり、ライセンスのもとに使用されます。
・Facebookは、Facebook, Inc.の登録商標です。
・「LINE」はLINE株式会社の商標または登録商標です。
・Twitterは、Twitter, Inc.の登録商標です。
・Tumblrは、Tumblr, Inc.の登録商標です。
・Google、Android、YouTubeは、Google Inc.の登録商標です。
・Bluetoothは、米国Bluetooth SIG, INC.の米国ならびにその他の国における商標または登録商標です。
・Qualcomm、Snapdragonは、Qualcomm Incorporatedの商標または登録商標です。
・Instagramは、米国およびその他の国におけるInstagram LLC.の商標です。
・その他記載の商品名、会社名は各社の商標もしくは登録商標です。
・仕様、デザインなどは予告なく変更する場合があります。
| リコーグループについて |
リコーグループは、オフィス向け画像機器を中心とした製品とサービス・ソリューション、プロダクションプリンティング、産業用製品、デジタルカメラなどを世界約200の国と地域で提供しています(2018年3月期リコーグループ連結売上は2兆633億円)。
創業以来80年以上にわたり、高い技術力、際立った顧客サービスの提供と、持続可能な社会の実現にむけて積極的な取り組みを行っています。
EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES - 人々の“はたらく“をよりスマートに。リコーグループは、さまざまなワークプレイスの変革をテクノロジーとサービスのイノベーションでお客様とともに実現します。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。https://jp.ricoh.com/