2019年02月22日

企業内ネットワークでの管理機能を向上した現場対応デジタルカメラ 「RICOH G900SE」を新発売

企業内ネットワークでの管理機能を向上した現場対応デジタルカメラ
「RICOH G900SE」を新発売

~無線機能とセキュリティ機能を強化~

G900

株式会社リコー(社長執行役員:山下良則)、リコーイメージング株式会社(代表取締役社長:高橋忍)は、雨や粉塵など建築や災害、医療などでの過酷な現場に必要な防水・防塵・耐衝撃・耐薬品性能と最新のBluetooth®規格と無線LAN規格、近距離無線通信NFC カード(Felica、Mifare、ISO1443 Type A/Bの非接触ICカード)にも対応した「RICOH G900SE」を2019 年5月下旬に発売いたします。


新製品「RICOH G900SE」は、ご好評いただいている「RICOH G800SE」(2014 年11月発売)の後継機で、同日に発表したデジタルカメラ「RICOH G900」の機能拡張モデルとして、主にリコーのOA機器販売ルートを通じて販売いたします。


カメラメモ機能、セキュリティ機能などの利便性を向上すると共に、前機種でお客様から要望をいただいた①Enterprise Wi-Fiに対応したPC暗号化証明書の利用、②カメラメモのオリジナルXMLデータでの出力、③企業内システムにおけるファームウェアバージョンアップやカメラ設定変更などの管理機能を向上しました。


「RICOH G900SE」は、セキュリティニーズの高い現場、電気・ガス・水道・道路などのインフラ保守管理や災害対応、自治体、警察、消防や病院などの写真管理業務に威力を発揮します。


製品名 メーカー希望小売価格 発売日
RICOH G900SE 120,000円(税別) 2019年5月下旬

・同梱付属品:充電式バッテリー、USB電源アダプター、USBケーブル、ネックストラップ、マクロスタンド

新製品 RICOH G900SEの主な特長

1.Bluetooth®機能と無線LAN機能を強化し、NFCカードにも対応

・Bluetooth® v3.0/v4.2 BLE、無線LAN(IEEE802.11 a/b/g/n/ac 2.4/5GHz)を内蔵。パソコンだけでなく、スマートフォンや企業ネットワークへのワイヤレスで高速データ送信が幅広く可能になりました。

・Bluetooth® v3.0/v4.0に対応した外部GPS機器、バーコードリーダー、レーザー距離計とのデータ連携により、それらの情報を画像に紐づけすることが可能です。

・セキュリティを強化したEnterprise Wi-Fiに対応しています。また、WPS(Wi-Fi Protected Setup™)にも対応し、無線LANの接続設定を簡単に行うことができます。

・近距離無線通信NFCカード(Felica、Mifare、ISO1443 Type A/Bの非接触ICカード)に対応しました。 例えばNFCカードをカメラ本体にかざすことで、カメラロック機能の施錠、解除が可能です。

・あらかじめカメラにユーザーリストを登録しNFCカード情報をカメラメモに連携させることで、例えば社員証をカメラ本体にかざせば、ユーザーリストに準じて氏名を画像に紐付けして記録することも可能です。

2.企業内ネットワークでのシステム管理機能を向上

・企業内ネットワークで複数台を使用する場合、一台一台のファームウェアバージョンアップやカメラのメニュー設定、カメラメモのリストファイルをネットワーク内のサーバーにセットアップすることで、複数台を一括で自動設定できます。同様のセットアップがSDカード経由でも可能です。

・サーバー内で管理する時刻をカメラへ自動で設定することが可能です。

3.カメラロックなどのセキュリティ機能を強化

・「カメラ動作」「メニュー選択」「内蔵メモリー再生」「USB接続」「SDWOカード使用」、「WEBサーバーアクセス」などの項目から、複数選んでロックをかけることで操作制限が行えます。ロック状態はソフトキーボードやバーコード、NFCカードで解除することができます。

・カメラの管理者と使用者がそれぞれ操作制限を加えたい項目に対し、パスワードを設定することができます。例えば管理者は、「メニュー選択」にパスワードをかけることで、現場で使用する機能を制限することができるため、カメラの設定が現場で誤って変更されることがなくなります。さらに、作業者は「カメラ動作」にパスワードをかけて第三者のカメラ使用を不可能とするなど、きめ細かなセキュリティ管理が可能になります。

・SDHCタイプとSDXCタイプのSDカードにパスワード設定が行なえます。万一、SDカードを紛失または盗難にあった場合などでも画像の流出を防ぐことができます。

4.撮影後のデータ管理を大幅に軽減する「カメラメモ機能」を強化

・あらかじめカメラやパソコン上で作成した情報や音声をメモとして、最大100項目、1項目につき最大半角128文字、音声最大30秒まで画像に付加できるカメラメモ機能を搭載しています。最大999までのメモ内容から選択しカメラメモに対応した図面などの参照画像をカメラ内で閲覧することも可能です。

・バーコード読み取り機能の併用で、任意のバーコード情報をカメラメモ情報に簡単に付加できます。

・添付されるアプリケーションソフト「EX2」を利用すれば、カメラメモによる分類やファイル名称をカメラメモ情報に変換することができ、撮影後の処理が大幅に改善できます。合わせて、任意のフォーマットのXMLの出力が可能で、データベースとの連携を容易にします。

5.追記型の改ざん防止カードで動画記録も可能に

・東芝メモリ株式会社製「Write Onceメモリカード」、株式会社PGS製「PGS SD WORMカード」、サンディスク株式会社製「SD WORMカード」のの改ざん防止カードに対応しました。撮影データも消去・変更・初期化ができないため、フィルムに代わる原本資料として使用できます。

6.同日発表のベースモデル「RICOH G900」と同様にタフ性能と業務用途向け機能を装備

・小型軽量ながらレンズ前面に強化保護ガラス、要所にプロテクターを装備。過酷な現場環境下での本格使用に耐える2.1mからの耐落下衝撃性能注1やホコリに強いIP6X(JIS保護等級6)相当の防塵性能、マイナス10℃でも動作が可能な耐寒構造、100kgf(重量キログラム)までの重さに耐える耐荷重構造注2なども備えたタフネスモデルに仕上がっています。
注1:MIL-Standard 810F Method 516.5-Shockの測定方法に準じた、当社独自の基準(電源ON時、高さ:2.1m、落下面:厚さ5cm合板)への落下テストをクリアしています。
注2:当社試験条件による。

・エタノールや食品添加殺菌剤として認可されている次亜塩素酸ナトリウム、二酸化塩素水などの消毒に耐える耐薬品性能を装備

・米国のGPSに加えて日本の準天頂衛星みちびき「QZSS」、ロシアの衛星測位システム「GLONASS」も受信可能な"GPS機能"と360度16方位を測位する"電子コンパス"を搭載。さらに衛星航法補強システム「SBAS」信号を利用することで、さまざまな場所、時間で撮影位置と方位を高精度に記録することが可能

・「デジタル工事写真の高度化に関する協議会」注3が提唱する小黒板情報連携機能・信憑性確認(改ざん検知機能)に準拠
注3:建設分野におけるデジタル工事写真を用いた業務の高度化、効率化を目指し、これらに関わる情報システムの調査研究、開発・改良及び運用・保守並びに建設情報の提供を行うとともに、これを広く普及することにより、建設技術の向上、建設事業の効率化、国土の安全かつ有効活用の促進を図り、もって国民生活の高度化及び経済の活性化に寄与することを目的として、カメラメーカー、アプリメーカー/ベンダー、ゼネコン等のデジタル工事写真に関わる正会員、賛助会員で運用されています。

・「建設CALS/EC(公共事業支援統合情報システム)」における「国土交通省デジタル写真情報管理基準」の指標に準拠した"CALSモード"をカメラ上部のダイヤルに搭載

・過去に撮影した任意の画像などをテンプレートとして画像モニター上で参照することで、同一構図での撮影を容易にできる"すかし機能"を搭載

・例えば、現場全体を撮影した画像に計測値を撮影した画像を"子画像"としてクリップして1つの画像ファイルとして記録することができる"画像クリップ"を搭載

・微小な部品や傷、ひび等の撮影に効果的なレンズの周りに近距離用の6灯のリングライトを搭載

・3.0型(3:2)、約104万ドットの大型で高精細な液晶モニターを搭載

・印字する書体にアウトラインフォント注4を採用したことで、最適サイズで滑らかに印字することが可能
注4:リコーRTフォント

・画像領域6.5GBの内蔵メモリーを搭載したことで、最大画像サイズでも856枚撮影することが可能です。SDカードを忘れたり、容量がいっぱいになっても安心して撮影が可能

・3840×2160ピクセル、30fps(フレーム/秒)、記録形式H.264の4K動画撮影が可能

・カメラの前後や左右の傾きを画像モニター上で確認することができる"電子水準器"を搭載

・無線LAN機能付きSDメモリーカード"FlashAir™"通信ON/OFF機能を搭載

・発売済みアクセサリーのワイドコンバージョンレンズ DW-5に対応。装着すると22mm相当(35ミリ判換算値)の焦点距離になります。

・発売済みアクセサリーの防水リモートコントロール O-RC1に対応。水に濡れても安心の日常生活防水タイプのリモコンでズーム操作も可能です。カメラ前後方向からの操作が可能です。



【別売アクセサリー】

《プロテクタージャケット RICOH O-CC174》
カメラボディを傷や汚れから守るシリコン製プロテクタージャケットです。また、装着することでグリップしやすくなり、カメラをしっかりと持つことができます。
メーカー希望小売価格:3,000円(税別)
発売日:2019年5月下旬

《ソフトケース RICOH SC-900》
簡単に取り出して素早く撮影がおこなえるホルダータイプのカメラケースです。ベルト通し付き。
メーカー希望小売価格:3,500円(税別)
発売日:2019年4月下旬

RICOH G900SE の主な仕様

レンズ   RICOHレンズ 9群11枚(非球面レンズ5枚使用)
焦点距離 5~25mm
35ミリ判換算値 約28~140mm
開放絞り F3.5(W)~F5.5(T)
ズーム 光学ズーム 5倍
デジタルズーム倍率 約8.1倍
インテリジェントズーム 10M時 約7倍、640時 約40.5倍 (光学ズームとあわせたズーム倍率)
手ぶれ軽減 静止画 電子式手ぶれ補正
高感度によるぶれ軽減(高感度モード)
動画 電子式 (Movie SR、Movie SR+)
フォーカス AF方式 9点マルチ/スポット/自動追尾
撮影距離範囲
(レンズ先端から)
標準:0.5m~∞ (ズーム全域)
マクロ:0.1~0.6m (ズーム全域)
1cmマクロ:0.01~0.3m (ズーム域の中間部)
無限遠、パンフォーカス、マニュアルフォーカス切替可
2.5m(消防モード時)
有効画素数 約2000万画素
撮像素子 1/2.3型 CMOS
記録画素数 静止画 サイズ:L(20M)、M(10M)、S(5M)、XS(3M)、2M、1M、VGA
※( )はアスペクト比4:3時
※2M、1MはCALSモードのみ
アスペクト:4:3、3:2、1:1
※CALSモード時は4:3固定
動 画 4K、1920、1280
感度(標準出力感度) オート、マニュアル(ISO 125~25600)
ホワイトバランス オート、太陽光、日陰、曇天、白熱灯、蛍光灯(D:昼光色、N:昼白色、W:白色、L:電球色)、リングライト、マニュアル
画像モニター 形式 3.0型 約104万ドットLCD、ARコート(カバーのみ)
調整 明るさ、アウトドアモニター:±2ステップ
露出制御 測光方式 分割測光、中央重点測光、スポット測光
露出補正 ±2EV(1/3EVステップ)
撮影モード  オートピクチャー、プログラム、HDR、動画、ハイスピードカメラ、デジタル顕微鏡、インターバル撮影、インターバル動画、サーフ&スノー、高感度、CALS、透かし、消防、斜め補正、文字、ズームマクロ、霞除去、被写界深度合成、
顔検出 最大30人まで検出可、スマイルキャッチ、自分撮りアシスト、自分撮りアシスト+スマイルキャッチ、まばたき検出
ペット検出 1匹(オート)
再生モード スライドショウ、画像回転、小顔フィルター、魚拓フィルター、デジタルフィルター(白黒/セピア、トイカメラ、レトロ、カラー、色抽出、色強調、ハイコントラスト、トゥインクル、ソフト、フィッシュアイ、明るさ、ミニチュア)、HDRフィルター、動画編集、赤目補正、リサイズ、トリミング、画像コピー、プロテクト、起動画面設定、ファイル復元、画像の自動回転、斜め補正、ファイル送信
シャッタースピード 1/4000~1/4秒(メカニカルシャッターと電子シャッターの併用)
内蔵フラッシュ 発光モード 自動発光、発光禁止、強制発光、自動発光+赤目軽減、強制発光+赤目軽減
調光範囲 ワイド:約0.2〜5.5m (感度オートの条件において)
テレ:約0.2〜3.5m (感度オートの条件において)
ドライブモード 1コマ、セルフタイマー、連続撮影、高速連写、M連写、S連写、リモコン、オートブラケット
記録媒体 内蔵メモリー(約6.5GB)、SD/SDHC/SDXCメモリーカード
FlashAir™カード
電源   充電式バッテリーDB-110、ACアダプターキット K-AC166J(別売)
電池寿命 静止画撮影:約340枚 (専用バッテリー使用)*1
再生時間:約260分 (専用バッテリー使用)*2
無線LAN通信 準拠規格 IEEE 802.11a/b/g/n/ac (無線LAN標準プロトコル)
使用周波数(中心周波数) 2.4GHz (1ch~11ch) / 5GHz (36ch~48ch)
セキュリティ WEP(64/128bit)、WPA/WPA 2 mixed PSK、WPA/WPA 2 mixed
Enterprise 対応EAP 方式 EAP-TLS、PEAP(MS-CHAPv 2)
Bluetooth®通信 準拠規格 Bluetooth® v3.0/v4.2(Bluetooth Low Energy)
使用周波数(中心周波数) 2.4GHz(CH0~CH39)
NFC通信 準拠規格 Felica、Mifare、ISO/IEC 14443 Type A/B
使用周波数(中心周波数) 13.56MHz
外部インターフェイス USB3.0(Type-C)、HDMI出力端子(タイプ D)
防水/防塵性能 JIS保護等級8級/JIS保護等級6級
外形・寸法 118.2(幅)×65.5(高)×33.1(厚)mm (操作部材、突起部を除く)
質量(重さ) 約249g 約252g(電池、SDメモリーカード含む)、約222g 約225g(本体のみ)
※質量を修正しました(2019年9月6日)
付属品 充電式バッテリー DB-110、充電器BJ-11、USB電源アダプター、電源プラグ、USBケーブル I-USB173、ネックストラップ、マクロスタンド
対応言語 英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、オランダ語、日本語、デンマーク語、スウェ-デン語、フィンランド語、ポーランド語、チェコ語、ハンガリー語、トルコ語、ギリシャ語、ロシア語、タイ語、韓国語、中国語(繁体字・簡体字)
GPS GPS、GLONASS、QZSS(みちびき)+ SBAS
GPS 表示モード:LAT/LON、UTM、MGRS
GPS ロック、GPS 自動時計補正、GPSログ、GPS 入力撮影、UTC入力撮影
電子コンパス コンパス表示:方位、度数、方位 度数、コンパス偏角補正、コンパス入力撮影

*1 撮影枚数はCIPA規格に準じた測定条件による目安であり、使用条件により変わります。(CIPA規格抜粋:液晶モニターON、フラッシュ使用率50%、23℃)
*2 時間は当社の測定条件による目安であり、使用条件により変わります。
・「FeliCa」は、ソニー株式会社の登録商標です。
・FeliCaは、ソニー株式会社が開発した非接触ICカードの技術方式です。
・「Mifare」は、NXPセミコンダクターズ社の登録商標です。
・「Bluetooth®」のワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG, Inc.が所有する登録商標であり、株式会社リコーはこれらのマークをライセンスに基づいて使用しています。
・USB Type-CはUSB Implementers Forumの商標です。
・FlashAir™は、東芝メモリ株式会社の商標です。
・HDMI、HDMIロゴ、High-Definition Multimedia Interfaceは、米国およびその他の国々における、HDMI Licensing LLCの商標または登録商標です。
・その他、記載の商品名、会社名は各社の商標もしくは登録商標です。
・仕様、デザインなどは予告なく変更する場合があります。

| リコーグループについて |

リコーグループは、オフィス向け画像機器を中心とした製品とサービス・ソリューション、プロダクションプリンティング、産業用製品、デジタルカメラなどを世界約200の国と地域で提供しています(2018年3月期リコーグループ連結売上は2兆633億円)。
創業以来80年以上にわたり、高い技術力、際立った顧客サービスの提供と、持続可能な社会の実現にむけて積極的な取り組みを行っています。
EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES - 人々の“はたらく“をよりスマートに。リコーグループは、さまざまなワークプレイスの変革をテクノロジーとサービスのイノベーションでお客様とともに実現します。

詳しい情報は、こちらをご覧ください。https://jp.ricoh.com/

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